1800年代後期に南仏で作陶された、黄釉のコンフィポットです。その昔、冷蔵庫や冷凍庫が無かった時代に主に塩漬けした肉や魚、オイル漬けした野菜などをひと冬越す為に、冷暗所に置いたり土に埋めて保存したと言われています。ポットに蓋はついておらず(昔は蓋付のモノは贅沢品の一部だった為)、油を染み込ませた紙や麻布で上部を覆い、麻紐やラフィアを使って溝の部分に紐を括り密封して保存&保管をしていました。口元の凹みは、このような理由からつけられたものになります。
今回手にしたのはこれまでの逆バージョンのような佇まい。何が逆かと言いますと、おもて面がテラコッタ剥き出しで、ポットの口元と内側に黄釉がしっかりとかけられている仕様だから。市場に多く出回っているポットの殆どが、おもて面にしっかり釉薬が施されているのですが、全くの逆バージョンなのです。
内側にもしっかりと釉薬がかかっている為、花器にした場合でも水漏れがなくご使用いただけますが、一日水入れを行い確認したところ、僅かに付いている傷から薄っすらと水がしみ込み、底面が少ししっとりしました(見た目に分かる水滴や水漏れではありません)。よって生花を合わせる場合は、おとしを使うと安心です(我が家はペットボトルをカットしておとしとして使っています)。お花以外でもキッチン周りのTOOLを入れたり、長さのある道具入れにしたり様々な使い方が楽しめるポットです。
おもて面のテラコッタに見られる色の濃い部分(添付写真4枚目の右側参照)は、水漏れ等で出来た跡ではなく、数日乾かしてもそのままだった為、漏れとは関係なさそうです。
◎size Φ11cm(内径9cm)、高さ17cm、底径12cm