南仏で手にした1800年代に作陶された黄釉のコンフィポットです。今回紹介する把っ手付きのコンフィポットは、同時展開している同型の緑釉のポットと同じお屋敷から纏めて出て来て、同じ窯元で作陶されたモノとの事。仲良しムッシュが持っていた数ある中からセレクトしましたが、サイズやフォルムは勿論のこと、質感,艶感,素地の見え方が緑釉とほぼニアで、教えて貰った通り同手である事が見てとれます。
コンフィポットとは、冷蔵庫や冷凍庫が無かった時代に、主に塩漬けした肉や魚、オイル漬けした野菜などの保存食をひと冬越す為に、冷暗所に置いたり土に埋めて保存した器で、当時の人々の生活に欠かせなかった道具の一部です。古手のコンフィポットの特徴として、おもて面、特に下部に釉薬がかかっていないのは、土壌(エリアによっては雪)に埋めた際の伝導性からで、釉薬がかかっていない方が冷たさを維持出来た為です。
南仏の人たちが誇りに思っている、後世に残したいと豪語しているアイテムの一つですが、現代においては長く続いている壺甕ブームで(どちらかと言うとフランス国外)引き合いも多く、インテリアの一部としての需要がとても高いポットです。だからと言う訳ではありませんが、コンディションの良し悪しに関わらず誰も安売りしない、運搬も大変、更に航空便となるとかなり慎重&頑丈な梱包必須なアイテムです。
今回手にしたポット、やや低めの価格設定な理由は、持ち手部分に修復跡があるからです。修復時に使った接着剤らしい液体が流れて出来た跡も付いていて、見方を変えれば新しい景色が出来たとも言えるコンフィポットです。肝心の修復部分を細かに見ると、接着剤の上に石膏のようなパテのようなもので覆って強度を高めたように見えます。このような事を加味し価格設定を行なっています。もしも完璧な黄釉ポットをお探しの場合、この後の南仏遠征にて探してくる予定ですので、然るべき時期までお待ちいただければと思います。
最後に、こちらのポットは内側の釉薬の割れや傷もないので、直接の水入れが出来るコンディションです。実際に丸一日水入れを行い、漏れが無いことを確認しています。心配な場合はおとしをお使いください(我が家ではペットボトルをカットして"おとし"として使っています)。
◎size Φ17cm(内径15cm)、横幅(持ち手込)26cm、本体一番膨らみのある箇所Φ20.5cm、高さ23.5cm、底径11cm