1700年代後期から1800年代前期に南仏で作陶されたオーヴァル大皿です。白いぽってりとした釉薬のかかった白釉の器は南仏Moustiers-ムスティエ焼きに代表されるように、今も昔も本国フランスは勿論の事、世界中にコレクターの多い焼き物の一つです。
食のシーンは勿論の事、グラスを置いたりカトラリーを置いたり時にはトレイ代わりに。またキャンドルやドライフラワーのアレンジメントに使ったり、様々な使い方が楽しめる、日々の生活の中に溶け込んでくれる器です。
軽く叩いた時のキーンとする金属音に似た高音は、古い陶器の特徴。加えて裏面の3箇所に付く傷のような跡も、製造過程において釉薬を乾かす時に付いてしまうもので、この跡こそが古手と言われています。
白い釉薬をかけていますがベースとなっている土色がピンクがかっている為、全体的にややピンク色の様に見えます。このピンク色こそがムスティエだと言い張るフランス人ディーラーさんもいますが、×印が無い事からここでは白釉とだけ記しておきます。
◎size w41cm、奥行き30cm、高さ4.5cm
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
白釉の器における×印の有無についてですが、18世紀の古い時代のムスティエ焼きには×印が付いているモノとそうでないモノが混在し、19世紀以降作陶には殆ど付いていると現地のディーラーさんは言います。よって×印の有無に関わらず、白釉の器はムスティエ焼きと称されます。
この事は、南仏ムスティエ=サント=マリー村の「Musée de la FAÏENCE(博物館)」を訪問した際に、同様の話しを副館長さんから聞きました。しかし私自身、これまで沢山の白釉の器を手にしてきた経験値から印の有無について納得はしていますが、正直色々見聞きしているうちに困惑するシーンも多々あり、この機会にMyルールを決めました。
弊オンラインストアとしては、×印があるモノについてはタイトルや説明文に明確に"Moustiers-ムスティエ"と記します。しかし、印の無いモノについては”白釉"とだけ記すことにしました。19世紀以降に普及したスタンプが裏面に付いていれば、その印通りの記載を行います。