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白釉のCruche ※訳あり

33,000円

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1700年代後期-1800年前期に南仏で作陶された、"Cruche -クルシュ"と呼ばれる水差しです。フランスには似たような水差しが幾つも存在しますが、大小のハンドルが2つ付いている形のポットをクルシュと言い、特にフランス北東部のエリアではピシェではなくクルシュと呼んでいます(全国的に見ると水差し=ピシェと呼ぶエリアが多いです)。 水差しとしてお水を入れたり、時にはワインなどを入れていましたが、他には農作業など外での仕事をする時、昼時に飲むワインを持参し持ち運ぶのに持ち手に紐を括り付けてぶら下げて運び易いようにしていたのだそう。畑に着くと近くの川にポットを入れて冷やし、おもて面の下部に釉薬がかかっていない分(伝導性から)川を流れる冷たい水でキンキンに冷やすことができたのでしょう。当時の人々の知恵や生活振りが、器から伝わってくるような気がします。 訳ありと記してある理由は、クルシュの匂いです。昨年夏に南仏のとあるムスティエコレクターさんだったファミリーから一式譲ってもらった話はオンラインストアやインスタグラムでも記憶に新しいですが、こちらのクルシュだけ少し焦げ臭い匂いがありました。よって夏の買付後の白釉の展開時で一旦取り下げて風通しの良い場所で空気に触れさせたり、太陽の光が当たる場所に置いたりとこの半年の間、あの手この手を尽くしてきましたが、正直まだ匂います。初めに手にした時より和らいだ気もしますが、暖炉の周りっぽい焦げ臭さは否めません。 このように匂いを加味して価格設定を行なっていますが、コンディションはとても良いです。下部に絵に描いたような美しい貫入と薄っすらと着色が入っている点(添付写真13枚目参照)も非常に好みで良いモノを手にしたと大満足でしたが、匂いに関しては正直にお伝えいたします。追記:この手のクルシュの中でも、しっかりと蓋も残っているのもポイントの高さでもあります(大概、破損したり紛失)。 ◎weight 1,800g ◎size Φ9cm、横幅(注ぎ口込)18.5cm、一番膨らみのある部分Φ19cm、高さ(本体)24cm、高さ(ハンドル込)31cm、底径11.5cm、 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 白釉の器における×印の有無についてですが、18世紀の古い時代のムスティエ焼きには×印が付いているモノとそうでないモノが混在し、19世紀以降作陶には殆ど付いていると現地のディーラーさんは言います。よって×印の有無に関わらず、白釉の器はムスティエ焼きと称されます。 この事は、南仏ムスティエ=サント=マリー村の「Musée de la FAÏENCE(博物館)」を訪問した際に、同様の話しを副館長さんから聞きました。しかし私自身、これまで沢山の白釉の器を手にしてきた経験値から印の有無について納得はしていますが、正直色々見聞きしているうちに困惑するシーンも多々あり、この機会にMyルールを決めました。 弊オンラインストアとしては、×印があるモノについてはタイトルや説明文に明確に"Moustiers-ムスティエ"と記します。しかし、印の無いモノについては”白釉"とだけ記すことにしました。19世紀以降に普及したスタンプが裏面に付いていれば、その印通りの記載を行います。

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