アントワープで手にした、ブロンズでコーティングしたバレエシューズです。このシューズはベルギーを代表するバレエ界のパイオニアでもある”Jeanne Brabants - ジャンヌ・ブラバンツ(1920-2014年)”が実際に履いてシューズで、1963年にブロンズ加工されたモノと店主から聞きました。私自身、ブラバンツを全く知らず、イチ個体としての美しさに惹かれて手にしました。その際に店主から聞いた話と、現地に住む友人、そして色々と調べた結果、実はとても価値のあるシューズである事が分かりました。振り返ると購入した価格もそれなりでしたので、合致する点、納得する点が多く「これはもう、宝物でしかない」と思った次第です。
先ず、ジャンヌ・ブラバンツについて…1920年ベルギー アントワープに生まれ。ベルギー・バレエ界の礎を築いた人物と言われ、単なるバレリーナと言うよりも、ダンサー、振付家、教育者として大きな功績を残しました。1969年、彼女はRoyal Ballet of Flanders(フランダース・ロイヤル・バレエ)を地元であるアントワープに創設。当時のベルギーには、パリやロンドンのような大規模なクラシックバレエ団が存在せず、彼女はゼロから国際レベルのバレエ団を作り上げました。教育者としての影響が強く、多くのダンサーを育成し国際的に活躍する人材を輩出。また「バレエはエリートだけのものではない」という信念を持ち、教育に尽力。彼女の教えは現在のベルギー・ダンス界の基礎になっています。
今回ご縁があって、アントワープで手にしたシューズは、1963年にブロンズ加工されたモノで、1969年にRoyal Ballet of Flandersを創設 前、ダンサーとしての活動から教育者へと軸足を移し始めた時期。いわば「ダンサーとしての一区切り」として何らかの形として残されてモノと思われます。現代において同じスタイル(=加工)すると125€のコストがかかるらしく、この手法は子供のファーストシューズを思い出品として残す為に行われているそうです。日本でも聞いたことはあります。
シューズにブラバンツの名前が書かれている訳でもなく、サイズは22.5-23cmですがブラバンツの正確なサイズも分からず終い。正直本人使用と100%断定できませんが、私自身はアントワープと言う場所で、アントワープで活躍したバレリーナのシューズを、伝統的なスタイルで残し、それをアントワープのアンティークショップのムッシュから年代まで聞く事が出来たと言う点では99%です。
信じるか否かは、あなた次第です。
底面に15、WYの刻印がありますが、しかしこの刻印はブロンズ加工した職人さんによるものだと聞いています。また両足共に踵部分に穴開きされていて、ハンギング出来る仕様になっています。写真にてご確認ください。
◎size 22.5-23cm(日本サイズ)